そんな疑問を解決しましょう。
本記事で伝えたいこと
- 介護で外国人労働者とはたらくってどんな感じ?
- 介護の外国人労働者の悩みって?
- 外国人労働者を支えるために介護士ができること
外国人と一緒に働いた経験があるココパパ(@coco_883)です。
母国を離れて、一人日本で働く外国人労働者。
言葉や文化の違いなどたくさんの戸惑いを持ちながらも一所懸命働いています。
初めはうまくコミュニケーションがとれなくても、カタコトの日本語でジェスチャーを交えながらお年寄りとも交流ができるようになります。
悩みや関わり方など、介護ではたらく外国人労働者について紹介します。
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Contents
介護で外国人労働者とはたらくってどんな感じ?

介護で働く外国人労働者の雇用者数は、年々増えています。
雇用方法の一つであるEPA(経済連携協定)に基づく受け入れは、H20年度からはじまってH30年までの累計で4,302人。
H30年は、773人の外国人労働者を受け入れています。(厚生労働省ガイドブックより引用)
今や介護の現場で働く外国人は珍しいものではなく、貴重な人材の一人となっているのです。
しかし実際に外国人労働者と一緒に働くと、たくさんの面で配慮が必要だと感じました。
言葉の問題
皆さん一番気になるのが、言葉の問題ではないでしょうか。
EPAの制度で雇用される外国人ですと、母国で日本語研修を半年から一年ほど受けてきます。
なので片言の日本語を話したり、理解したりすることが可能です。
しかし介護特有の専門用語などは、理解が難しい様子でした。
- 移乗する
- 嚥下
- 見守る
- 左麻痺
- 一部介助
これらの専門用語を使うときはそれだけでは通じません。
どういった状況で使うのかなど、具体的な場面での説明が必要です。
またアセスメントシートなど大切な情報については、ふりがなをふって理解してもらうように工夫していました。

コミュニケーションに工夫が必要
介護はチームで仕事をするので、職員同士がいかにコミュニケーションを図っているかが大切ですよね。
お互いに言葉が理解できないと、休憩中でも一人孤立してしまいます。
海外に来て孤立することほど、不安になることはありませんよね?
片言の日本語でも、ジェスチャーなどを交えてコミュニケーションが図れます。
またこちらが英語を使うことも大切。中学生レベルの英語でも案外通じるので、恥ずかしがらずにしゃべっていきましょう。
スマホの翻訳機能のついたアプリを使うのも便利です。
言葉で通じにくい時は、絵をかいたり動画を見てもらうなど視覚に訴えかけることも大切です。
日本語が通じないだけでコミュニケーションを諦めるのではなく、いろいろな方法で通じ合うことができるのです。

お年寄りとどう関わるか
しかし笑顔で接したり、分かる日本語で伝えようと努力するなどすれば、気持ちがお年寄りにも伝わります。
外国人労働者も、お年寄りには丁寧に接します。
言葉で不自由する分、怖がらせないよう丁寧に介助する姿が印象的でした。

仕事ぶりはまじめ
外国人労働者の印象としては、まじめで熱心に働いていると感じました。
母国から離れて日本で働くという、ある意味覚悟が必要な状態でいるからかもしれません。
教えたことをメモにとって、仕事が終わった後も復習する姿を毎日目にしていました。
介護の外国人労働者の悩みって?

外国人労働者は、海外で一人働くゆえに悩みも多いようです。
言葉の問題だけではなく、日本の文化になじみがない、家族を母国に置いてくるなど様々な悩みや不安を抱えています。
介護の現場ではたらく外国人労働者が抱える悩みを知って、どうやってサポートしていけば良いか考えてみましょう。
日本の文化になじみがない
日本に初めてくるという外国人労働者も多いでしょう。
海外に行ったことがある方なら分かると思いますが、国が違うと文化や習慣が驚くほど違いますよね?
家で靴を脱ぐ習慣がないなど基本的なことはもちろん、日本文化独特の分かりづらさに困惑する外国人も少なくないでしょう。
- 仕事が始まる10分前には出勤して、申し送りなど情報を読んでおく
- 退勤時間になっても、他の人の仕事が終わってなければ手伝う
あなたの職場では、こんな暗黙のルールはないですか?
外国人労働者にはちょっと理解しづらいし、通用しないですよね?
海外では時間ギリギリに出勤して、退勤時間になったらさっと帰るという習慣の人もいます。
お互いに理解がないと、不真面目だなんて言われかねないので配慮が必要です。
家族や友人が近くにいない
海外で家族や知り合いもいないという状態が、どれほど不安かあなたにも理解できると思います。
毎週のように母国の両親に電話をかける人もいるでしょうし、お子さんを母国に置いてきたという人もいました。
また、気の合った友人がいないというのも大きな悩みの一つです。
仕事の悩みやグチを言い合うことって、仕事を続けていくためには重要ですよね?
そういった存在が身近にいないとしたら・・・。
普段の生活が不安
海外で働くというのは仕事の問題だけではなく、普段の生活にも支障がでてきます。
初めて日本で暮らしはじめると、こういった悩みがつきないでしょう。
今はスマホを活用して情報を得ることもできますが、実際に行動するとスムーズにいかずに戸惑うことでしょう。
冷蔵庫や炊飯器などの生活必需品を用意するのは、雇用する施設等で準備してくれる場合があります。
仕事だけでなく、生活のことで困ったことがあったら相談に乗ってあげると良いでしょう。
外国人労働者を支えるために介護士ができること

海外で一人働こうと決めた外国人労働者を、私たち日本人介護士はどうやって支えることができるでしょう?
上に述べてきたように、仕事でも生活でもいろんな課題や悩みがあることが分かりました。
ともに働く介護士として、彼らが働きやすいようサポートしましょう。具体的なサポート内容を紹介します。
お年寄りとの間に入る
言葉の問題もあるので、なかなかお年寄りとの交流が難しいかもしれません。
地方によっては方言もあるので、ちんぷかんぷんという場合もあるでしょう。
お年寄りに話しかけられても、何と言われたか理解できないことも想定されます。
まず日本人職員に話してもらい、そのあとに外国人労働者に伝えるというやり方でトラブルのないように配慮しましょう。
ゆっくり分かりやすく伝える
思っている以上に早口になっていませんか?
私たちが英語を聞くときを思い出して欲しいですが、早口で何を言っているかわかりませんよね?
外国人労働者も同じ気持ちなので、分かるようにゆっくりと話しかけましょう。
専門用語はその言葉を伝えるだけでなく、どういった場面で使うのかも伝えるとわかりやすいです。
外国人労働者はまじめで熱心なので、用語とその意味が分かるようにしておけば日々勉強していくでしょう。
分からないことを聞き出す
仕事で分からないことや悩みがあっても、うまく言えないということも考えられます。
誰に話したら良いか分からないということもあるので、主担当を決めて何かあったらこの人に言うという窓口を決めておくと良いでしょう。
また一週間に一回など振り返り場面ももうけて、分からないことを言いやすい環境を作ることも大切です。
プライベートでの交流
上で紹介したように、外国人労働者は日本の土地にも慣れていないのでひきこもってしまう恐れもあります。
お店に一緒にいったり、電車の乗り方を教えたり、買物に行けるショッピングセンターの行き方を教えてあげると良いでしょう。
仕事以外の時間を充実して過ごせると、日本での生活がさらに楽しく感じるようになります。
雇用先によっては、業務中にこういった生活面でのサポートをしているところもあります。
外国人労働者も一緒に介護を楽しもう
増え続ける日本の高齢者数とは裏腹に、介護士の数は相変わらず少ないままです。
外国人労働者は貴重な介護士の担い手であり、うまく日本に馴染んで定着するかどうかは先輩の介護士さんにかかっています。
外国人だからとつれない態度をとらず、新人介護士を育てる思いで一緒に歩んでいきましょう。