そんな疑問にお答えします。
この記事の内容
- 介護の8050問題って何?
- 8050問題を無視して介護はできない
介護の仕事15年以上ココパパです。
8050問題は、現代において社会問題の一つとなっています。
介入とは、外に引き出すことなのか?「引きこもり」支援者に根強い“引き出せばいい”という錯覚の罪 | 「引きこもり」するオトナたち | ダイヤモンド・オンライン https://t.co/hn93kdY8uo
— masaki ikegami ルポ「8050問題」出版 (@chakichakiike) January 9, 2020
8050問題とは、高齢者と引きこもりの子供がともに暮らしている世帯のことを指しています。
親は介護が必要になっているにも関わらず、子供は仕事をしていないので収入に困ります。
加えて社会生活も不安があるので、親が亡くなった後がかなり心配です。
8050問題ついて、詳しく紹介します。
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Contents
介護の8050問題って何?


若い頃に引きこもりとなり、そのまま仕事もせず自宅にこもりきりになっている子供がいます。
そしてその子供は50代となり、親が80代と高齢になってしまいました。
親の年金が頼りで、親が亡くなった後の生活に不安がある・・・それが8050問題です。
地域にはこういう世帯が少なからず存在していて、地域の中の困りごととなっているのです。
8050問題の実際
親は80代ともなると、もう体も弱ってきて介護が必要な状態になっています。
しかし子供は何十年と引きこもっているので、働くこともできません。
困るのは親に何かあった時に、子供がどうやって生活していけるかですよね。
親御さんにしても、自分が死んだら子供はちゃんと生活していけるのか不安だと思います。
- 収入はどこから得るのか
- 買い物に行けないので食料をどうするのか
- そもそも人と関わらないので支援者がいるのか
こんな風に、挙げたらキリがないほど心配事が浮かんできます。
親が介護を必要となって、ケアマネジャーやヘルパーが入るようになり、引きこもりの子どもがいることを知ります。
厳密にいえば親のことだけ支援すればよいのですが、かといって子どもをほっぽっておくわけにもいきません。
ある程度の距離を保ちつつ、引きこもりの子どもの支援も考えていく必要があるのです。
子供は働かないから悪なのか?
引きこもりに対しては、世間から厳しい声もあります。
しかし引きこもりになったのには原因があって、当の本人たちもどうしたらよいか分からないというのが本音のようです。
何十年も引きこもっているというのは、ちょっと普通では考えられません。
でもそれだけショックな出来事が起こったんでしょうし、またそういう彼らを社会の中でサポートすることができなかったということも問題ではあります。
引きこもりの子供を非難しても何も解決になりません。
まずは、彼らを理解することから始めてみる必要があるでしょう。
8050問題を無視して介護はできない


特にヘルパーなど在宅介護をしていると、8050問題と直面しやすくなります。
親の介護のためにヘルパーやケアマネジャーが訪問して、家から出てこない引きこもりの子供がいることを知ります。
親の介護だけしていれば良いわけではなく、子どものことを知った以上はその存在を無視えきません。
積極的に、8050問題を解決していく必要性もあるのです。
8050問題とどう関わるか?
無理に関わることはしなくてもよいのですが、もし子供や親が支援を必要としているのであれば情報を伝えることは大切なことです。
引きこもりや精神疾患がある人たちの訪問支援に取り組む全国組織が初めて設立されます。
第三者の積極的で質の高い関わりが期待される中、新法人の試みは注目を集めそうです。#8050問題https://t.co/VxxKcu0JJQ
— こうめい部員 (@komei_buin) January 6, 2020
自治体に引きこもり支援を行う課がありますし、精神疾患をもっているならば障害福祉課なども関わってもらうことができます。
また心の問題を抱えているということで、精神科系の医療機関が関わってサポートしてくれる場合もあります。
いずれにしても支援できる機関は地域にあるので、ヘルパーやケアマネジャーが一人で抱え込まないようにしましょう。
基本的には、住まいのある地域包括支援センターに相談するのが良いです。
介護というよりは、地域の困りごととして地域住民の課題を解決していくといった視点をもちましょう。
ただし子供たちの領域に侵入しないように
そうはいっても、何十年も引きこもっている子供たちはかなりデリケートです。
こちらが部屋のドアをノックしても、返事すらしてくれないかもしれません。
無理に関わろうとすると、硬く閉ざしたドアはずっと開かずのままになってしまいます。
ものすごく時間がかかることかもしれませんし、根気も必要です。
その辺は親と、関係機関とどう関わっていくかよく話し合ったうえで対応方法を決めていきましょう。
介護士として8050問題と向き合おう
親の介護で関わったきっかけで、8050問題とたずさわるという介護士の方も多くいます。
引きこもりの子供の支援は、介護とはまた違うので対応に困ることもたくさんあるでしょう。
決してあなた一人で解決しなければいけないことではないので、その点は安心してくださいね。
まだまだ隠れた8050問題が隠れているかもしれませんし、放っておいたら9060問題へと発展してしまいます。
より早い状況で関われるよう、8050問題を見つけたらすぐケアマネジャーや地域包括支援センターへ相談するようにしていきましょう。