そんな悩みにお答えします。
この記事の内容
- ヘルパーはアルコールを購入できるの?
- 問題なくヘルパーがアルコールを購入するためには
介護の仕事15年以上ココパパです。
ホームヘルパーをしていると、利用者さんからお酒を買ってくるように頼まれることはありませんか?
結論から言いますと、介護保険サービスを利用してヘルパーがアルコールを買うことは条件付きになります。
ヘルパーが購入できるのは、基本的に生活必需品と決められています。
しかし自治体によっても考え方が異なるようです。
また自費サービスを利用すれば、購入できる事業所もあります。
ヘルパーはアルコール購入できるのか?について、詳しく紹介します。
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Contents
ヘルパーはアルコールを購入できるの?

買物代行できるホームヘルパーは、外出できない高齢者にとって大助かりな存在です。
しかし、お酒やたばこなどの嗜好品についてはヘルパーが購入することは難しくなります。
ヘルパーが購入できるのは、生活必需品に限られているので許可しないという自治体も多くあります。
ヘルパーが購入できるのは生活必需品
介護保険サービスを利用してヘルパーが購入できるのは、生活必需品に限られています。
生活必需品とは、以下のようなものがあります。
- 食料品
- 飲料水
- ティッシュペーパー
- トイレットペーパー
- 洗剤
- シャンプーなど
これがなければ、その人が生活が困難になるという意味で欠かせない生活必需品。
ただ人によっては、毎日勤行(ごんぎょう)をするからお線香がなければダメという人もいるし、腰痛があるから湿布が必要という人もいます。
ある人には生活必需品でも、別の人には全然いらない物になります。
人それぞれでもあるのが、生活必需品です。
アルコールは購入しても良いのか
アルコールに関しては、自治体の判断によります。
いわき市などは、酒やタバコなどの嗜好品については条件付きで可能との見解を出しています。
嗜好品を買ってはいけないという、明確な法令はないとのことです。
しかしながら、医師から禁酒を指示されている場合などは購入できないと考えた方が良いでしょう。
またアルコール依存が疑われるような人に対して、依頼があったからお酒を購入したという場合も問題があります。
依存症が疑われるのであれば、専門職として主治医やケアマネージャーに相談するべきです。
なんでも頼まれたから買ってくるのでは、介護の専門家ではありません。

問題なくヘルパーがアルコールを購入するためには

ヘルパーがアルコールを購入できるケースは、自費サービスを利用した場合です。
介護保険を利用したサービスだと、あからさまにアルコールなどの嗜好品を買うのは不適切とされます。
しかし一方で、自費サービスならば何をやってもいいのかという意見もあります。
自費サービスを利用した場合
介護保険を利用したサービスの場合、あからさまにお酒などの嗜好品を買うことは難しいとされています。
なのでそのような場合は、介護保険外の自費サービスを利用して購入するのは良いという場合もあります。
しかし自費サービスになれば、当然料金も10割負担になります。
たかが一杯のお酒を買うのに、1時間2000円も払う人がいるでしょうか?
また自費サービスだから何をしても良いというのは、倫理的にみても問題があります。
家族や知人がいて、その人が代わりに買ってきてくれるならばお願いしたいですよね。
でもそういう存在がいなくて、一人きりといった高齢者も少なくはありません。
アルコールを買ってきても良いと思われるケース
例えば寝たきりの方で、お酒が好きだった方がいたとします。
歩くのが難しいので、自分ではお酒を買いに行くことはできません。
寝たきりなので楽しみも制限されていて、人と会う機会も極端に少なくなりました。
少ない収入ながらも介護サービスを利用して、ヘルパーさんが作るつまみと一緒に一杯やるのが何よりの楽しみとなっています。
こんなケースだったら、お酒は買うことができないと言うのは忍びないですよね。
家族がいれば購入してもらうのが良いですが、近隣に家族がいない場合はヘルパーが購入せざるを得ないでしょう。
ただその場合もケアマネージャー等とよく相談しながら、判断するようにしましょう。
不用意にアルコールを購入してヘルパーが資質を問われないようにしよう
ヘルパーが買い物できるのは生活必需品なので、やっぱりお酒は買えませんと断っているケースもあります。
一方で、心情的には買ってきてあげたいという方もいるでしょう。
善意でやった行為でも、ヘルパーが悪いなどというふうに捉われてしまっては報われません。
そうならないためには、担当者会議などで本当はいけないことだけど、お酒がこの人にとって楽しみだということを議題にあげてみてはどうでしょう。
担当者会議の場で、多職種から意見をもとめます。
アルコールなどの嗜好品は、健康上のことも考慮しないといけないので医師にも確認しましょう。
その上で、多職種を交えて話をします。
- 誰がお酒を買ってくるのか?
- 市町村への確認は誰がするのか?
- お酒以外の楽しみは見つけられるのか?
こういった点について、みんなで考えて決めていくことが何より大切です。
独りよがりのケアにならないよう、担当者会議などをうまく利用してヘルパー自身の資質を問われるようなことのないようにしていきましょう。
