先輩に傾聴して言われたけど、どういうことだろ?普通に話を聞くだけじゃダメなのかな?そういえばつい自分のことを喋っちゃう時があって、相手が退屈そうにしてる時があるけど・・・。
そんな悩みにお答えします。
この記事の内容
- 介護の傾聴とは?どんなスキルが求められるのか詳しく解説
- 傾聴できると介護の現場が活性化する
介護の仕事15年以上ココパパ(@coco_883)です。
お年寄りと話をする時に、よく傾聴(けいちょう)が大切と言われます。
傾聴は普通に話をするのとは違って、単純に言うと耳を傾けて熱心に聴くこと。
相手を主人公として、相手の気持ちを考えながら気持ちを受け止めていくことが必要です。
介護施設などでボランティアしようと思っている方は、知っておくと便利な技をご紹介します。
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Contents
介護の傾聴とは?どんなスキルが求められるのか詳しく解説

お年寄りと話をする時に、傾聴しなさいとよく言われます。
耳を傾ければ良いと思うかもしれませんが、それ以上に相手に寄り添って話を聴くことが大切です。
自分中心で話しをしていると、いつしかお年寄りから「あんたはもうええ」って断られちゃいますよ。
話をしたがっている高齢者
介護施設で働いていると、「お兄さん!」と呼びながら誰かを探しているお年寄りの姿をよく見かけます。
しかし職員はというと、入居者からコールで呼ばれ忙しくて話を聞く間がありません。
そんな時にちょっと誰かがいてくれたら、お年寄りの不安が解消されるでしょう。
耳の遠いお年寄り同士で話しをするのは難しく、かといって職員がゆっくり座って話をしている時間もないのです。
誰かと話したい、あたしの話を聞いてよ!こう思うお年寄りは介護施設にはたくさんいます。
スケッターのような存在を一番必要としているのは、
お年寄りであり介護職員だ。ボーっとしてるお年寄り、
本当は隣でゆっくり話したりお茶を一緒に飲みたいのにできない職員。
それらがスケッターによって解決される。
スケッターの必要性を職員が感じて、会社に訴えていくことで導入が促されれば— ココパパ@介護系ブロガー (@coco_883) March 9, 2020
傾聴と傾聴でない話の聞き方の違い
NPO法人 日本傾聴ボランティア協会の理事長の鈴木絹英さんによれば、傾聴と傾聴でない話の聞き方の違いは、以下の通りです。
「日常会話と傾聴の一番大きな違いは、自分が主人公ではないこと。相手がどんな方だとしても、傾聴は相手が主人公になります。日常会話は自己中心的ですが、傾聴は相手がどんな気持ちなのかを考えながら聞き、相手の気持ちを考えて、その気持ちを受け止める。そこが大きな違いです」(日本傾聴ボランティア協会)(en-parkより引用)
友達や家族と話すときは、どちらが主人公ということはなくてお互いに話したいことを話していますよね。
傾聴ボランティアでは、相手の話に対して反論しない、共感するといった意識をもって話を聴きます。
すると話を聴いてもらった相手も、心地よい反応が得られるというものです。

介護の現場で傾聴がどう活かせるか?
分かりやすい例として、認知症の方と話すときがあります。
こんな対応あるあるですよね。忙しい時に帰宅願望があると、ついないがしろにしてしまいがちです。
本人が息子が迎えに来ると言っている内容を否定して、今日は来れないよと言ってしまっています。
このケースでもし傾聴するのであれば、下記のような言い方ができます。
傾聴では反論せず、相手の気持ちを考えて受け止めるので、この方が適してるでしょう。
本当は息子は来ないけど、来るかもしれないという高齢者の気持ちを受け止めた上で、こちらで待っていては?と促しています。
こう考えると高齢者を相手にした介護の現場では、傾聴できそうな場面がたくさんありそうですよね。
しかしながらお年寄り一人ひとりが違うように、傾聴の仕方は日々接しながら学んで身に着けていく必要があります。
生涯学習のユーキャンなどを利用して、講座で傾聴を学んでいくのも手です。
傾聴できると介護の現場が活性化する

お年寄りの話を傾聴できると、介護の現場がもっともっと楽しくなります。
傾聴はテクニックがいるので、何度も実践して慣れていく必要があります。
また職員がいなくて余裕がないというなら、ボランティアやスケッターなど他の人にお願いするというのもありです。
普段の会話から傾聴へ
単純なことですが、高齢者の言っていることに反論しない、相手の気持ちを受け入れるなど意識して話をします。
初めはやり方も分からなくて戸惑いますが、意識して続けていくことでだんだんと身についてきます。
余裕がない時にこそ、相手に反論してしまいます。
怒るとこちらも気分が悪いですし、相手も怒られたという負の感情だけが残ります。
生涯学習のユーキャンなどでアンガーマネジメント講座も受けたりして、傾聴のテクニックを駆使して高齢者と接していけたら最高です。
とはいえ介護職員の余裕はない
人員配置基準により、職場にいる介護職員の数は限られています。
日中も1人の職員が、10人以上の高齢者をケアしなければいけないという状況も珍しいことではありません。
そうすると、隣に座ってゆっくり話をしている余裕がないのです。
話をしたいけど、ごめんねと言って職員は排泄介助へ行きます。
ちょっと時間があるからと隣で一緒に話をしていても、コールで呼ばれてケアに行ってしまいます。
本当はそのちょっとでも傾聴すれば良いのですが、なかなかまとまった時間をとるのは難しいですよね。
ボランティアやスケッターを活用しよう
傾聴と言うと思いつくのが、傾聴ボランティア。
お年寄りに寄り添って話を聴いてくれて、かつボランティアできてくれるというありがたい存在ですよね。
傾聴ボランティアは、社会福祉協議会などに相談すると、施設へ来てくれそうな人を紹介してくれます。
しかし交通に不便な場所にある施設などは、そもそもボランティアが来てくれないという場合も考えられます。
そういう場合はスケッターという、有料のサービスを利用すると便利です。
スケッターは、介助以外の仕事を行うという面白い役割があります。
話相手や配膳、散歩の見守りなど、介護の資格を必ずしも必要としない業務を担ってくれるのです。
コロナで面会制限とかあっても、
こんな関わり方があるんですね✨
未来の介護をやってる感じです。 https://t.co/WWTE6Nz20D— ココパパ@介護系ブロガー (@coco_883) March 18, 2020
職員の余裕がなければ、こうしたサービスを施設に導入して活用していくのもアリです。
傾聴のスキルを身につけて介護をもっと楽しもう
ゆっくりお年寄りと話をしたいけれど、余裕がなくてできない。
そう思っている介護職員は、決して少なくありません。
一つに介護職員に求められている業務の多さがありますが、スケッターを取り入れることで介助以外のことは任せられるというメリットがあります。
スケッターを導入することで、職員の負担も減り、お年寄りも楽しくなるというwinwinの関係が築かれます。
自分たちでどうにもならないなら、有効なサービスを活用してもっともっと介護を楽しめるようにしていきましょう。