ケア方法

介護の見守り強化は解決ではない【介護士を無視するな】

介護の見守り強化
介護で見守りするってよく言われるけど、どうなんだろ?事故の対策で見守り強化っていうけどさ、そんなにずっとは見守れないよ。

 

そんな悩みを解決しましょう。

 

本記事で伝えたいこと

  • 介護の見守り強化は解決ではない【介護士を無視するな】
  • 見守る立場の介護職員のことを考えよう
  • 見守り強化の安易な解決策はさけよう

 

記事を書いている私は、介護士を7年経験。担当者会議などで対策を話し、見守り強化という結論に疑問をもってきました。

 

見守り強化というのは、ほかに対策が見つからないから仕方なしに結論づけている場合もあります。

 

しかし見守り強化として大変な思いをするのは、介護職員です。見守れない状況で転んだら、介護職員の責任になります。

 

安易に見守り強化としない、具体的な対策を考えて家族にもリスクがあることを伝えていくことこそが大切な視点と考えます。

 

くわしく紹介します。

 

介護の見守り強化は解決ではない【介護士を無視するな】

介護の見守り強化は解決ではない【介護士を守れ】

介護施設などで入居者の会議を行う際、よくある解決策として「見守り強化」ってありますよね。

 

常時介護を必要とするお年寄りに対して、見守りは必要なことなのですがよく考えずに見守り強化と結論づけていることはないでしょうか?

 

答えが見つからないからといって見守り強化とすると、かえって介護職員の首をしめてしまいかねないので気をつけましょう。

 

見守りが必要な事例

施設などに入所しているお年寄りは、病気などの影響で目が離せないという方もいます。

 

  • 車椅子の方で転ぶ恐れが高いけど、一人で立ち上がり目が離せない
  • ベッドに寝ても一人で降りてはいずってくる
  • 片麻痺があるが歩こうとして転んでしまう

 

施設では身体拘束もできません。かといって常に見守りをしていられるほど、人手に余裕はありません。

 

結局は、介護職員がなるべく見守りできるようにという結論で落ち着くことが多いと思います。でもそれでは解決には至っていないのです。

 

安易に見守り強化としない

転ぶ恐れがあるのに一人で動いてしまうお年寄りで、介護職員もずっとはそばにいられないといったケースがよくあると思います。

 

会議などでみんなで話し合うが良い結論が浮かばず、安易に見守り強化と結論づけていないでしょうか?

 

介護職員の動きに合わせて、車椅子に乗った対象入居者を連れて行く姿をよく見かけます。

 

おむつを一緒に取りに行ったり、他入居者の部屋まで一緒に行ったり。介護職員はなんとか見守りしようと必死です。

 

でも実際一人しか勤務していなければ、見守り強化するなんて不可能です。安易に見守り強化と決めることで、介護職員の首をしめてしまうことになります。

 

見守り強化しても転んで骨折する人がいたら、介護職員に責任を求める家族もいるでしょう。

 

家族
家族
見守り強化と決まっているのに、ちゃんと見守りしていないじゃないか!

 

できる環境で必死になってやっているのにこんなこと言われても・・・しかも他の職員がかばってくれなかったら・・・。

 

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働く介護職員のことも考えて

見守りは必要な介護の一つです。

 

でも人手がいない現場で見守り強化と言われても、限界があります。そして責任だけは介護職員に及ぶという最悪の事態に。

 

これでは介護職員はいたたまれません。

 

現実問題として、Aさんの見守りをしていても、Bさんの介助で部屋にいかなければいけないとしたら、その間Aさんの見守りはできないのです。

 

職場環境など、働く介護職員のことをよく考えたうえで結論づけることが大切です。

 

見守る立場の介護職員のことを考えよう

介護で見守り強化

よく話し合って見守りという結論をつける場合であっても、介護職員や職場の環境などをよく考えて決めるようにしましょう。

 

時に、介護職員のことを無視して決めてしまうケースがあります。

 

言われた介護職員はまじめにやろうとしますが、結局は見守りできず決めたことが実施できなくなっていきます。

 

職場の実態に合っているか?

介護職員の人員基準は、規定で決められています。

 

しかし、ユニット型の施設で10名の入居者を一人の介護職員が介助するというケースも少なくありません。その場合でも、見守り強化ができるでしょうか?

 

具体的な策がないまま、ほかに案がないからと安易な理由で見守り強化としていないでしょうか?

 

介護職員を無視しないで

会議で決まったことだから、後の責任は介護職員にあるなんて無責任なことを言わないでほしい。

 

見守り強化と決まっても、24時間その人だけを見守っていられるわけではありません。介護職員を無視しないでください。

 

介護職員にも言い分があるはずです。介護主任や看護師や相談員やみんなで決められたことを、介護職員に押しつけていませんか?

 

見守り強化という安易な解決策はさけよう

介護で見守り

安易に見守り強化と決めてしまわずに、具体的な見守りの内容も決めるようにしましょう。

 

具体策がないから介護職員は困ってしまいますし、問題が解決されないままになってしまいます。

 

具体策も考える

見守りを増やしたいなら、現場の状況に即した具体的な内容を決めましょう。

 

  • 何時から何時までは見守れるのか
  • 見守り強化とはどういった内容?
  • 本人に付き添う?一緒に家事をする?散歩に出かける?

 

また見守りができない時は、どのようにするかも具体的に決めましょう。相談員や看護師に見回りに来てもらうなども対策の一つです。

 

いろいろ案を出して、介護職員が困らないよう見守りの具体策を考えることが大切です。

 

家族にきちんと説明する

いろいろ考えても、どうやっても夜の時間は人手がないなど見守りできないという時間も出てきます。

 

後々トラブルにならないよう、また介護職員に過度な責任を負わせぬよう家族へよく説明しておくことが大切です。

 

私たちも気をつけています。でも夜間は一人で20名のお年寄りをみるので、転倒のリスクはあります

 

リスクがあることを家族に説明して、承知しておいてもらうことが必要です。

 

また本人の状態についても、車椅子でいても一人で立ち上がり目が離せないなど状態をよく家族に知っておいてもらうことも必要です。

 

そのうえでリスクが高いので、見守り注意はしているが事故は起こりうるよと理解してもらうことが大切。

 

この辺は相談員やケアマネジャー、看護師も交えて家族に伝えるのが良いでしょう。場合によっては施設長も加わってもらい家族の理解を求めましょう。

 

安易な見守りという対策は介護職員の首をしめるよ

見守りって一言でいわれても、現場でできることとできないこととあります。

 

結局大変な思いをするのは介護職員で、転んでケガさせてしまったら責任になるし凹みます。

 

会社が同じ職場で働く職員たちが介護職員を守ってあげなければ、見守り強化なんてゼッタイにできません。

 

お年寄りが暮らしやすい施設にするために、また介護職員ひいてはすべての職員がお互いのことを考えて仕事ができるために。

 

見守り強化のあり方について、皆さんで考えるきっかけになれば幸いです。