そんな悩みにお答えします。
この記事の内容
- 介護福祉士として看取りを経験すると何倍も成長できる
- 看取りを怖がらない介護福祉士になるためにできること
介護の仕事15年以上のココパパです。
看取りに慣れていないと、不安ですし自分の時に何かあったらどうしようと緊張してしまいますよね。
観察点や対応方法などは慣れも必要ですが、看取りを経験すると介護福祉士として何倍も成長することができます。
高齢者の最期に立ち会えるのはとても尊いことであり、看取りを怖がらずに対応できる術を見につけましょう。
介護での看取りについて、詳しく紹介します。
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Contents
介護福祉士として看取りを経験すると何倍も成長できる

介護施設などで勤務していると、看取りを経験することがあります。
看取りは決して怖いものではなく、一人のお年寄りの最期に立ち会えるという尊い行為です。
特養で看取りを始めた当初、介護職員の抵抗は思った以上に強かった
入居者がどのような最期を迎えていくのか、それに対してどう関わっていけばいいのか
看取りに対する不安や恐怖を和らげ、安心してもらえるような看取りの講義はこれからも続けていきたい(依頼があれば…)
誰でも、最初は不安よね https://t.co/QANvz9kVMK
— Dr.ひかりん@緩和ケア医/Palliative medicine (@MedicineSun) January 23, 2020
看取りを経験することで、介護の専門家としての成長につながります。
今後も介護施設などでの看取りは増えていくと思われるので、対応方法をしっかり身に着けておきましょう。
高齢者は急変する恐れが高い
介護施設などに入所している高齢者は、医療ニーズの高い人も多く急変しやすい状態にあります。
そのため看取りを経験することは、決して珍しいことではありません。
食事がつまったり、肺炎を起こすなどして容態が変わることもあります。
昨日まで元気だったのに、急に状態が悪くなるという方もいます。
介護施設などに入所している高齢者は、そういったリスクを多く抱えています。

施設での看取りが増えている
以前は病院で亡くなる方が多かったですが、住み慣れた自宅や介護施設を選ぶ方が増えています。
高齢者が容態急変したとしても、積極的な治療を望まないと言う方もいます。
こういう家族の声を多く聞いてきました。
介護施設は医療機関とは違うので、できることは限られてきます。
しかし病院で最期を迎えるよりは、住み慣れた施設の部屋で家族と一緒に過ごしたいと思う方が増えてきています。
訪問介護でも看取りケースはある
施設だけではなく、訪問系のサービスでも看取りのケースはあります。
往診をしている在宅医をはじめ、訪問看護などと協力しながら、住み慣れた自宅で最期を迎えたいという方が増えています。
家族の負担も大きいですが、できる限りの対応をしていきます。
そういった方に、訪問介護サービスで伺って関わるケースもあります。
清拭をしたり、体位変換、排泄介助を行います。
在宅の場合は、家族をはじめ医師や看護師等とも連携を図りやすいのがメリットです。
長年住んでいた自宅で最期を迎えられるので、本人も居心地が良いでしょうし、家族もあたたかく見守ってあげたいという思いで過ごせます。

看取りを怖がらない介護福祉士になるためにできること

看取りに慣れていないと、不安もたくさんあることでしょう。
しかし介護をしている以上、看取りをする可能性は少なくありません。
経験を積んでいくことが近道ですが、看取りは珍しいことではないと捉えておくことがポイントです。
介護福祉士としてポイントをおさえて関わることで、看取りを怖がらないようにしておきましょう。
看取り介護をするためにできること
看取りを怖がらないためには、どのような流れで進むかを抑えておくと良いです。
- 容態が変わり、ちょっと様子がおかしいなと感じるのは介護士です
- 様子がおかしいと感じたら、看護師やケアマネジャー等へ報告します
- 主治医の指示を経て、看取り介護のための担当者会議を行います
- 担当者会議で、具体的なケア内容を確認しておきましょう
- 観察点や、体位変換や排泄交換の頻度の確認などがポイントになります
- 食事はどの程度まで行うか?
- 家族の意向を聞くことも大切なポイントです
- 苦しそうなら救急車を呼んだ方が良いのか?自然に逝かせて欲しいのか?
- 家族への連絡は、夜間でもしたほうがよいのか?
- 誰にすべきかを事前に確認しておきましょう
何度か看取り介護を経験していくと、ケアのポイントを確認したり家族の意向を確認したりといったことがスムーズにできるようになります。
一度に全部やろうとするとなかなかうまくいかないので、何度かに分けて行うと良いでしょう。
看取り介護でどんなことをやるかについては、別の記事にしてあるので、下記より確認してみてください。

人としての関わりを忘れずに
しかし高齢者にとっては、人生の最期を迎える大切な時です。
たとえ呼び掛けて反応がなかったとしても、耳は最期まで生きているといいます。
おはようございますと挨拶したり、話しかけることを忘れないようにしましょう。
間違っても、どうせ聞こえないから声掛けしないなどはしないようにしましょう。
部屋をキレイに整えたり、好きだった音楽をかける、思いでの品を飾るなど環境を整えるのも忘れないでいたいものです。
看取りになると家族も面会の頻度が増えるでしょう。
家族にもねぎらいの言葉をかけたり、昔の思い出話を伺うなどコミュニケーションをとると良いです。
たとえ人生の最期を迎えるとしても、人間であることには変わりはないという大前提を忘れないようケアすることが大切です。
揺れる家族に寄り添おう
救急車は呼ばなくて良いと言っていても、苦しそうだからやっぱり病院へ行ってという場合もあります。
目の前で苦しんでいる姿を見ると、誰だって何とかしてあげたいと思いますよね。
決められたことと違うことを言われても戸惑わず、家族の気持ちに寄り添うようにしましょう。
介護施設などで泊っていく家族もいるので、寝具を用意するなど配慮しましょう。
また場合によっては、死後の処置を家族と一緒に行うこともあります。
看護師と協力しながら、家族が悔いの残らないよう関わってもらうようにすると良いでしょう。
あなたに看取られて良かったと思われるために
高齢になって人生の最期を迎えるのは、人間としてごく自然な姿です。
でも孤独死などを迎えるのは、悲しいですよね。
良い最期を迎えて欲しいという家族の思いを受けて、介護福祉士として最期まで丁寧に接するのはとても尊いことだと感じています。
そう言われるなんて恐縮してしまいますが、できれば家族にそう思ってもらえるように高齢者に関わっていきたいですね。