ケア方法

介護のネグレクト問題は他人ごとじゃない

介護のネグレクト問題は他人ごとじゃない
介護してると、ネグレクトの人ってちらほらいるんだな。訪問してビックリするぐらい部屋の中が散乱していたり、服もボロボロだったり・・・。自分で自分を傷つけてしまうのって、せつないよね。

 

そんな悩みにお答えします。

この記事の内容

  • 介護のネグレクト問題は他人ごとじゃない
  • ネグレクトを見つけるために介護士としてすべきこと
  • ネグレクトを見つけたら介護士としてできること

 

介護の仕事15年以上ココパパです。

介護をしていると、ネグレクト問題に直面するときがあります。

一般的には、家族が高齢者を無視することを指します。

しかし近年では、生活や栄養状態が悪いのに助けを求めようとしないセルフネグレクトも深刻な問題の一つになっています。

介護で起きるネグレクトについて、詳しく紹介します。

 

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介護のネグレクト問題は他人ごとじゃない

介護のネグレクト問題は他人ごとじゃない
ココパパ
ココパパ
訪問介護で自宅を訪れた際、ネグレクトを発見することがあります。

 

  • 家族がいるのにほったらかされて、おしっこまみれになっていた。
  • ゴミが散乱して、足の踏み場もないほどに汚れていた。

 

ネグレクト問題は介護士が発見する可能性があり、決して他人ごとで済ませることはできないのです。

 

ネグレクトは虐待

ネグレクトは高齢者に対する虐待の一つです。

身体的虐待や心理的虐待、性的虐待、経済的虐待に加えて、介護や世話の放棄・放任として虐待の一つに挙げられています。

多くのケースは、家族が高齢者と一緒にいるにも関わらず放置していることがあります。

 

例えば高齢者と息子が一緒に暮らすケース。息子が高齢者の預金を勝手に引き出して趣味等に使い、親の介護は行わないというケースが考えられます。

 

ネグレクトはこのように、経済的虐待などほかの虐待と合わせて行われていることもあります。

 

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セルフネグレクトは虐待にはあたらない

社会問題として取り上げられることの多いセルフネグレクトは、2011年内閣府の調査では約11,000人と推計されています。

しかし約4割の市町が回答していないため、もっと多くの人がいるでしょうし、増加している恐れも考えられます。

高齢者虐待防止法の中では、いわゆる虐待としては位置づけられていません。

 

生活に困っていたり、栄養状態の低下などがあるのに助けを求めようとしないのがセルフネグレクト。

そのため誰かが介入して助けを受けることが必要なのですが、それを良しとしません。

 

虐待であれば強制的に介入することもできますが、虐待と判断できない以上は限界があります。

そのため地域住民などと協力して、なんとか関われるように介入の仕方を模索することが大切です。

最悪の場合、孤独死といったことも考えられるので気をつけましょう。

 

ネグレクトを見つけるために介護士としてすべきこと

介護のネグレクト問題は他人ごとじゃない

訪問介護や訪問入浴など訪問系のサービスにおいて、ネグレクトを発見するケースが多いです。

家の中や高齢者の様子でおかしいな?と思ったら、すぐに報告相談するようにしましょう。

 

様子がおかしいことに気づく

ヘルパー
ヘルパー
あんなに元気だったのに、今日いったら無口で表情もなくって。何かあったのかしら?

 

高齢者の変化に気付くことが大切です。

毎週のように伺うヘルパーさんは、その変化に気づけるヒントをもっています。

ネグレクトを受けると、自分が何を言っても聞いてもらえないという思いから無気力になることが予想されます。

元気だった高齢者が表情乏しくなったらおかしいと思いますよね?

うつ病などの可能性もありますが、家族からのネグレクトがないかという視点ももっておきましょう。

 

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高齢者や家族とよくコミュニケーションをとろう

高齢者や家族とのコミュニケーションは、虐待を知る大切なツールの一つです。

話の中からきっかけを見つけて、虐待を発見するということもできます。

 

ヘルパー
ヘルパー
息子さん昨日はお父さん食事いっぱい食べたって言ってたな・・・でもお父さんはちくわしかくれなかったって言ってた・・・。

 

話の食い違いや矛盾点がないかなど、気づけるポイントを見逃さないようにしましょう。

 

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ネグレクトを見つけたら介護士としてできること

ネグレクトを見つけたら、素早い対処が求められます。

上司への報告などのほか、素早い対応が必要になる場合もあります。

 

問いただしたりはしない

様子がおかしいな?と感じても、虐待を問いただすような言い方は避けましょう。

 

ヘルパー
ヘルパー
おしっこ漏れちゃってるんですけど、昨日何もしてないんですか?

 

こういう言い方だと、家族は自分を責められていると感じます。

その結果、介入を拒むようになり、もっとネグレクトが進む恐れがあります。

高齢者の生命の安全を確保することが優先ですが、まだ疑いの時点で執拗に問いただすようなことは避けた方が良いでしょう。

 

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報告と相談

あなたの会社の上司へ報告し、対応について相談しましょう。

ネグレクトが何日も続けば、高齢者の状態は日に日に悪化します。

なので迷っている暇はなく、素早い対応が必要になります。

ケアマネジャーや包括支援センターへ相談して、虐待案件として市町の介入を促すアクションも大切です。

報告する際は感情的にならず、事実を正確に伝えるようにしましょう。

セルフネグレクトの場合も同様に、これ以上進むと生命の危険があることも考えられます。素早い報告と対応が求められます。

 

介護のネグレクトを失くすために

自宅の中というのは密室なので、何が行われているか分からないという恐怖があります。

高齢者が介護を必要としているのに何もしないのは、高齢者の人権を無視した行為です。

そのため早い発見と介入が大切です。

訪問系のサービスで働いている介護士さんは、第一発見者となる可能性も高いです。

おかしいな?という感覚を大切にして、高齢者をしっかり守れるようにしていきましょう。