そんな悩みにお答えします。
この記事の内容
- 介護士の不足を解消するため施設職員の配置を効率化へ
- 介護士の負担を減らせば人手不足も解消される
介護の仕事15年以上ココパパです。
人手が足りない介護の現場にあっては、職員ひとりひとりにかかる負担はとても大きなものがあります。
なので、職員にかかる負担を減らす必要があります。
政府が12/19に、改革工程表を決定しました。
それによると、「施設の職員配置に係る人員ベースでの効率化」を来年度までに少しでも進展するとなっています。
現状は業務量が多く負担のかかる施設職員において、これ以上負担が増えないよう具体的な対策を示しました。
詳しく紹介します。
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Contents
介護士の不足を解消するため施設職員の配置を効率化へ

12/19に、政府が改革工程表を決定しました。
その中で「施設の職員配置に係る人員ベースでの効率化」として、マンパワー不足に関する対策を位置づけています。
改革工程表の中身
政府が改革工程表に示した中身は、下記の通りです。
- 必要なサービスをより少ないマンパワーで効率的に提供できる体制を構築(介護ロボットやセンサー、IoTなどの活用に一段と力を入れる)。
- 介護職員の平均労働時間、残業時間を縮減。「施設の職員配置に係る人員ベースでの効率化」を来年度までに少しでも進展させる。現場革新のKPIとして位置付けた。
- 具体策として、介護助手の活用や役割分担の推進、科学的介護の展開に向けたデータベースの構築、ペーパーワークの大幅減など。
この改革工程表で何が変わるのか
なかなか人手も増えない介護の現場にあって、少ない人手でやっていくにはかなりの工夫が必要です。
人力だけに頼らず、ICT技術の活用をすることで職員の負担が少なくなることが期待されます。
介護職員の業務量の見直しや改善とともに、介護助手といった存在の活用もうたわれています。
介護助手については、介護に関する入門的研修の実施という記載があります。
その研修を履修し、介護施設等とマッチングした者の数を増やしていこうという考えです。
また介護ロボットを取り入れたり、見守りやおむつセンサーの活用等に力を入れることで、介護職員の負担も減ることが期待されます。

介護士の負担を減らせば人手不足も解消される

この件で、介護士の人手が増えるかと言えばそうではありません。
老健局の幹部は、次のように話しています。
「例えば3対1の施設でも、自ら基準より多く配置して運営しているところが多い」と説明。「まずは基準通りの3対1で質の高いサービスが提供されるようにしたい。それが第一歩」
(介護ニュースjointより引用)
この幹部の話から分かるように、基準通りの職員配置を変えることはないようです。
しかし人員補充以外の対策でも、今の介護職の負担を減らすことは可能です。
これ以上人手は増えない
介護士1人で10人以上の利用者を見なければいけない。
そんな場面は、毎日のようにありますよね。
それで事故を起こすなという方がムリがあるのですが、これ以上人手が増えることを期待しても政府は消極的です。
介護士に成りたいという人材も減ってきているという中で、今以上に人が充足されるということは期待できません。
改革工程表で示されたように、介護士にかかる負担を今以上に減らしていくことが必要です。
業務効率化のための見直しや、介護ロボット、IoT等の活用がカギになってきます。

職員の負担を減らすべき
介護の現場では、マンパワーが不足しています。
外国人労働者も雇い始めている今にあって、いかに職員一人にかかる負担を減らせるかがカギです。
そのためには記録のペーパーレス化などによって、今の職員の業務を見直していく必要があります。
- 削れる業務はないのか?
- なんとなく惰性で続けている業務はないか?
- サービス残業してまでやるべきことなのか?
例えばおむつセンサーを利用すれば、夜間何度も排泄介助する必要がなくなります。
また高齢者にとっても、排泄介助のたびに起こされるといった現象がなくなります。
負担が減れば、人手不足の問題も解消されていくでしょう。
介護士がやらなくていいことは、徹底的に減らしていくべきです。

人手不足を解消するのは雇用ではない
人口が減り続けている日本にあって、これ以上介護の職場に人材を増やそうとするのは限界があります。
ただでさえ給料が安いなどとして、介護をやりたい人が減ってきています。
新しく人を雇用するのは限界があるので、ICT化によって少ないマンパワーでもできる関わり方を模索していくことが重要です。
スケッターなどを活用して、介護士がやらなくてもいいことを徹底的に削除するのも一つの手です。
団塊の世代が介護が必要になったとき、慌てふためかないよう今から準備に取り掛かりましょう。