ケア方法

看取り介護ってどんなことやるの?

看取り介護
看取り介護やることになったんだけど、どんなことやるんだろう?自分が夜勤の時に亡くなっちゃったらイヤだな・・・パニックになっちゃうかも

 

そんな悩みを解決しましょう。

 

本記事で伝えたいこと

  • 看取り介護ってどんなことやるの?
  • 看取り介護で気をつけるポイント
  • 介護での看取りは自然なこと

 

記事を書いている私は、介護の分野で15年働いています。何度となく看取り介護を行って、お年寄りの最期に立ち会ってきた経験があります。

 

いまだ病院で亡くなる方が多いですが、自宅や介護施設で亡くなる人の数も増えています。

 

その人の人生の最期にたずさわる、看取り介護ではよりこまやかな配慮やケアが求められます。

 

怖がらずに看取り介護をすることができて、実際どういった点に気をつけてやればいいのか。

 

くわしく紹介します。

 

看取り介護ってどんなことやるの?

看取り介護ってどんなことやる?
以前は死を迎えるというと、病院で亡くなる方が多いイメージがありました。

 

しかし最近では、自宅など住み慣れたところで最期を過ごしたいと考える方が増えています。

 

そのため、介護職が看取り介護する機会も珍しくなくなっています。

 

看取り介護中はお年寄りに体調変化が起きやすく、いつもより丁寧な関わりが必要となります。

 

看取り介護でどんなことをすべきか、よく把握しておくことが大切です。

 

こまめな関わり

看取り介護中は、いつもよりもこまめな関わりが必要になります。

 

日々のケアに関しては、看護師をはじめとした関係職種と情報交換していきましょう。

 

部屋で寝たきりとなることも予想されるので、施設での看取りならいつもより多く様子を見るなどしましょう。

 

在宅での看取りなら、訪問中のケアに加えて容態に変化がないかこまめな観察が必要になります。

 

変わったことがあれば、その場で医師や看護師に確認するなど臨機応変な対応が求められます。家族ともよくコミュニケーションを図っておきましょう。

 

医療行為が必要になるケースも

看取り介護になると、高齢者は褥瘡ができやすくなったり痰の吸引が必要になったりと、医療ニーズが高くなることが予想されます。

 

介護職ができる医療行為は限られているので、把握しておきましょう。

 

必要に応じて看護師に処置を依頼するなども必要です。

 

褥瘡ができないよう体位変換をしたり、口の中が乾燥しないよう口腔ケアをして清潔を保ちましょう。

 

体調変化を感じる

日頃お年寄りと接していて、だんだん食べられなくなってきたなど変化を感じることが大切です。

 

そうした変化を一番感じやすいのは、普段接している介護職です。

 

介護職がお年寄りの変化を感じ取り、チームで情報を共有したり看護師へ伝えたりして早めの対応ができるよう心がけましょう。

 

担当者会議

介護職からの情報をもとに、看護師や介護主任などと定期的に担当者会議を行います。

 

容態が変わりやすいので、ケア内容の見直しだったり、注意すべきポイントの確認だったり適宜見直しましょう。

 

看取り介護の時はデリケートな内容を含むので、家族にも参加してもらうと良いです。

 

最期を迎える本人と家族が、ゆっくり関われるよう考えてもらう機会にもなります。

 

看取り介護で気をつけるポイント

看取り介護

看取り介護中は、お年寄りもいつ亡くなってもおかしくない状態にあります。

 

そのためいつも以上にこまめに関わることと、チームで連携をはかることが大切です。

 

看取り介護で気をつけるポイントは、下記の通りです。

 

  1. 人生の最期を迎える心構え
  2. 職員間の情報交換
  3. こまめに様子を見る
  4. 家族とのコミュニケーション
  5. 必要な情報を把握しておく
  6. 他夜勤者にも協力してもらう

 

一つずつ紹介します。

人生の最期を迎える心構え

看取り介護は、高齢者にとって人生の最期を迎える大切な時間となります。気持ちよく過ごせるよう、尊厳をもって関わるようにしましょう。

 

具体的には、たとえ意思疎通ができなくても話しかけること。聴覚は最後まで残っていると言います。

 

寝たきりであっても身だしなみを整えること。家族が面会に来たとき、髪の毛がボサボサだと悲しい気分になりますね。

 

お部屋の清潔を保ち、過ごしやすいよう環境を整えること。高齢者も家族も、住み慣れた部屋でゆっくり過ごしてもらえるよう配慮しましょう。

 

職員間の情報交換

ちょっとした情報の行き違いで、大きな体調の変化につながる恐れがあります。

 

同じ介護職同士、また関係する看護師等とは密に連絡をとっておきましょう。

 

申し送りを丁寧にしたり記録を細かくするのが良いでしょう。

 

看護師にオンコールするときは、お年寄りの状況をしっかり伝えられるようにしておきましょう。

 

こまめに様子を見る

看取り介護中は、急な容態変化も考えられます。

 

1時間に一回と言わず、こまめな巡視を心掛けましょう。

 

下顎呼吸がみられるようなときは、死期が近づいている恐れがあるため他夜勤者に協力を求めたり、看護師に連絡して指示を仰ぎましょう。

 

家族とのコミュニケーション

看取り介護になると、こまめに来てくれる家族も多いです。

 

今日はどんな様子だったかなど、本人の様子を家族に伝えておきましょう。

 

コミュニケーションをしっかりとることで、家族もちゃんとみてもらっていると安心感がわきます。

 

またいつでも面会に来てもらえるよう、部屋を整えたり椅子を用意しておくと家族も気兼ねなくゆっくり過ごせます。

 

必要な情報を把握しておく

もしお年寄りが息を引き取った際あわてないよう、家族の連絡先など情報をしっかり把握しておきましょう。

 

心構えをしていても、いざというときはパニックになってしまいます。

 

すぐ連絡できるように、手元に用意しておきましょう。

 

他夜勤者にも協力してもらう

介護施設で看取り介護を行う場合、他の職員にも情報を伝えておくと良いでしょう。

 

万が一、夜間帯に亡くなったときのことを考えておきましょう。

 

夜中にお年寄りが亡くなると、介護職がその対応や連絡をするためかなりバタバタします。

 

他の夜勤者にも連絡を入れて、できる範囲で協力をお願いしましょう。

 

排泄介助を変わってもらったり、眠れない方の対応をお願いしたりします。

 

https://sophiapapa.com/kaigo-yakin/

 

介護での看取りは自然なこと

看取り介護

以前はお年寄りが自宅や施設で看取られることは、今は自然なことです。

 

病院で亡くなる方の数は、2005年82.4%をピークに2016年には75.8%まで低下。一方、自宅死は13%と2005年から微増傾向にあります。施設死については、2005年の2.8%から2016年は9.2%まで増加しています。(厚労省2016年の人口動態統計)

 

病院で亡くなるケースから、自宅や施設で亡くなるケースがだんだん増えてきている現状が分かります。

 

看取りは自然なこと

自宅や介護施設で亡くなることは珍しいことではなく、自然なことになりつつあります。

 

以前は病院が多かったですが、それ以外で亡くなる方もだんだんと増えつつあります。

 

自宅や施設を最期の場所として選ぶ方が、増えているということです。

 

2005年から施設での看取りが増加しているように、今後も増加しそうな傾向にあります。

 

お年寄りや家族が、住み慣れた自宅や施設で最期を迎えることを選ぶようになっています。

 

ですから介護職であっても、看取りは自然なこととして受け止める必要があります。

 

看取りは怖くない

慣れないうちは、看取るのは怖いしイヤだと思うかもしれません。

 

しかし、最期を自分が看取ったというのは特別なものがあります。

 

皆で関わってきて、最期の最期たまたまあなたが看取ったという事実だけ。

 

最期が穏やかに過ごせるよう、配慮してあげましょう。

 

  • 体を綺麗にする
  • 髪の毛を整える
  • 義歯をはめる
  • お部屋を綺麗にする

 

家族がいる時は、一緒に体を綺麗にすることもできるでしょう。人生の最期に立ち会えたという尊い気持ちがあります。

 

安心して看取り介護ができるようにしよう

看取り介護に慣れないうちは不安も多く、自分にあたったらイヤだなと憂うつになってしまうかもしれません。

 

実際私も同じ気持ちで、ゼッタイ自分にあたるなという思いでした。

 

しかしその方の人生の最期に関われるというのは、とても尊いことだという思いに至っています。

 

その時に家族がいれば、お年寄りの昔話をしたり、家族にねぎらいの言葉をかけたりすることでかけがえのない時間が過ごせます。

 

考えてみれば、80年90年生きてきたその方の最期に携われるというのは、とても貴重な体験になります。

 

だからこそ最期を穏やかに、ゆっくりと過ごしてもらえるようケアをしっかりしていきたいですよね。

 

看取り介護を経験することによって、尊い介護の仕事を少しでも続けていけることを期待します。