ケア方法

身体拘束を失くすために介護士ができること

身体拘束
身体拘束って介護施設ではやらないのかな?車椅子から立ち上がって転ぶ人とか、安全のために縛ったらダメなのかな?転んでケガする方が大変だと思うけどなぁ。

 

そんな悩みにお答えします。

この記事の内容

  • 身体拘束を失くすために介護士ができること
  • 病院では行われている身体拘束
  • 身体拘束される人の気持ちになってみよう

 

介護の仕事15年以上ココパパです。

車椅子などに体を縛って、動けない状態にさせることを身体拘束と言います。

身体拘束は、高齢者の自由と尊厳を奪う行為です。

病院では治療が優先のため許されていますが、介護施設では基本的に行わないのが一般的です。

身体拘束を失くすために、私たち介護士は何ができるでしょう?

 

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身体拘束を失くすために介護士ができること

身体拘束を失くすために介護士ができること

介護施設などでは、一般的には高齢者への身体拘束は行いません。

やむを得ない場合することもありますが、その時も慎重な検討が必要になります。

人間としての自由を奪い、尊厳も無視した身体拘束を行わないために介護士ができることを紹介します。

 

身体拘束をしない会社ではたらく

東京海上日動ベターライフサービスの運営する有料老人ホームでは、過去3年間にわたって身体拘束ゼロと達成しています。(シルバー産業新聞より引用)

 

  • 2019年4月末時点で「やむを得ない身体拘束」は入居者454人中0件
  • 2016年2月より全事業所でゼロを継続
  • センサーも2014年4月からは全事業所で新規ゼロを継続

 

身体拘束をしないためには、一つに会社の考え方が大切です。

東京海上日動の有料老人ホームでは、「老いて豊かと語れる暮らしの提供」をキャッチフレーズとしています。

入居者の尊厳を守るという考え方が、社内で文化として育っている風土があります。

 

身体拘束される側の気持ちを理解する

熱心に身体拘束予防に取り組んでいる会社では、研修や委員会などがあります。

そこでは、車椅子に紐で縛られるなどの研修を行うことがあります。

私自身も経験しましたが、車椅子から身動きできずに1時間~2時間座ったままでいるのは本当に苦痛です。

 

ココパパ
ココパパ
それを毎日されているとしたら・・・。

 

こういった研修を通して、身体拘束への理解を深めて身体拘束を行わない風土が育っていきます。

 

開かれた職場ではたらく

身体拘束を行わないためにできること3つ目は、誰かの目を入れることです。

家族でも実習生でも、職場の人間以外の目が入ることで身体拘束しづらい状況がうまれます。

車いすに縛られている高齢者の姿というのは、普通に生きている人にとって異常な光景です。

 

ここの施設ってお年寄りをしばっているのね・・・感じ悪

 

そう思われたらうわさはあっという間に広がっていきます。

身体拘束が異常だという視点を忘れないよう、誰かの目を入れることは大切です。

 

病院では行われている身体拘束

身体拘束を失くすために介護士ができること

介護施設では行わない身体拘束ですが、病院では普通に行われています。

それは病院では医療が優先され、治療のためにやむを得ず身体拘束する場合があるからです。

 

やむを得ない身体拘束

身体拘束について、病棟で見ることは珍しいことではありません。

 

  • 点滴が必要なのに、点滴を抜いてしまうので手をミトンで縛る
  • 車椅子から立ち上がらないために、体を紐で縛る

 

生命にかかわることなので、どうしてもやむを得ない場合も出てきます。

治療を優先して健康になってもらうまでは、自由がきかない状態にあっても辛抱しなければいけないのです。

 

しかし看護も変わろうとしている

こうした背景がある中で、2016年の診療報酬改定では特筆すべき点がありました。

新たに認知症ケア加算が設立されました。

身体拘束を実施した日は、1日につき100分の60点しか加算されないというペナルティが加わりました。

また2018年の診療報酬改定では、夜間看護加算や急性期看護補助体制加算の要件として下記のことが明記されるようになりました。

「日頃より身体拘束を必要としない状態となるよう環境を整えることと」

このように医療の現場においても、身体拘束をできるだけしないようにという動きが加速しています。

 

身体拘束される人の気持ちになってみよう

身体拘束を失くすために介護士ができること

先の東京海上日動の例では、身体拘束以外にも高齢者の尊厳を守る取り組みがされています。

入居者の自由を守るために、全事業所でゼロ達成したことは下記のようなものがあります。

 

  • エレベーターロックゼロ
  • 共用部のサッシロックゼロ
  • 居室サッシロックゼロ
  • 施設側の都合による勝手な居室ドア開放ゼロ

 

人間として、建物から出られないという束縛はたまらないストレスになります。

身体拘束や不必要な閉じ込めを行うことで、高齢者は自由と尊厳を奪われます。

そして介護士はそれを何とも思わなくなります。

こうした異常な事態を防いで、介護が必要になっても人間らしくあるために東京海上日動の取り組みを見習うべきです。

あなたの親が紐で縛られて、部屋に閉じ込められていたとしたら・・・。あなたは許せますか?

 

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