そんな悩みにお答えします。
この記事の内容
- スライディングボードを使った楽な車椅子への移り方
- スライディングボードが活用すれば楽に移動できる
介護の仕事15年以上経験してきた、ココパパです。
福祉用具の一つ、スライディングボード。
ベッドと車椅子の間に敷いて、お尻を乗せてスッと移動できる便利な道具です。
足に力が入らなくて、立つのが怖い人が移るときなどに有効です。
スライディングボードについて、詳しく紹介します。
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Contents
スライディングボードを使った楽な車椅子への移り方


スライディングボードの使い方を紹介します。
ここでは両足に力が入りずらいものの、座ることができる高齢者を想定します。
お尻に床ずれ(褥そう)などある方は、悪化させる恐れがあるので避けた方が良いでしょう。
スライディングボードについての紹介
私が使用したスライディングボードはプラスチック製で、とても軽いものでした。
薄さは1㎝程度なので、ベッドと壁のすき間に入れられます。
介助するお部屋に一枚用意しておいても、邪魔になりません。
スライディングボードの表面は滑りやすく、裏は滑り止め加工されているので安心です。
事前の準備としてやること
スライディングボードを使う前の準備としては、下記の通りです。
- ベッドと車椅子を同じぐらいの高さにします。
- 移る側の高さがやや下になるよう、ベッドの高さを調整しましょう。
- ベッドから車椅子へ移るなら、ベッドをやや高くしておきます。イメージとしては、滑り台を想像するとわかりやすいでしょう。
- 車椅子をベッドのそばに近づけます。
- 可能であればひじ掛けやフットレストを外します。
- 車椅子にブレーキをかけておきます。
スライディングボードを使った手順
ベッドから車いすへ移る時の手順については、以下の通りです。
- 高齢者にベッドへ座ってもらいます。
- 片手で体を支え、反対のお尻を上げてもらいます。
- その際、お尻の片側にボードを差し込みます。
- スライディングボードの反対側を車椅子座面に乗せます。
- 介助者は片足を車椅子の外側にあてて、車椅子が動かないよう固定しておきます。
- 高齢者の体が前のめりにならないよう、安全に支えます。
- 片手をわきの下で支え、反対の手で高齢者の腰を押し出すようにします。
- ボードの上をお尻が滑り降りるようゆっくり押します。
- できるだけ車椅子座面の奥までお尻がいくよう位置を調整しましょう。
- 移った方向に高齢者の体を傾け、片側のお尻をあげてもらいボードを抜きます。
- ひじ掛けをなおします。
- しっかり奥まで座っているか確認しましょう。
慣れてくると、ボードを使うだけで、車椅子の奥までしっかりと座らせることができるようになります。
車椅子からベッドへ移る場合も、同様に行います。ベッドを車椅子よりやや低い位置に調節し、滑り降りるようにします。
高齢者にベッド柵などにつかまってもらうと、安心して移ってもらえます。
スライディングボードお手入れ
スライディングボードの表面は、滑るように加工されています。
しかし毎日使っていれば、だんだんと滑りが悪くなります。
シリコーンスプレーを噴霧しておけば、また滑りが復活します。
製品対応のものがあれば、そちらを使いましょう。
プラスチック製のものであれば、汚れてもサッとふき取ればすぐキレイになります。
スライディングボードが活用すれば楽に移動できる


両足に力が入りにくい人でも、スライディングボードを使えば楽に移動できるようになります。
また介助する側にとっても、今まで体を抱えていた動作がなくなるので腰への負担がなくなります。
スライディングボードが使える人とは?
スライディングボードの対象になる人は、自分で座ることはできるが、立つことが難しい人などです。
両足に力が入らないので、ベッドから車いすへ立って移ることができません。
下手すると、ベッドからずるずると滑り落ちてしりもちをついてしまう恐れもあります。
そんな方には、スライディングボードを敷くことで、楽に移ることができるようになります。
介助者の負担も減る
介助する側にとっても、スライディングボードを活用することで体が楽になります。
人力での介助となると、両脇に手を入れて抱えて移動するというケースが一般的でした。
しかし高齢者は足に力が入らないので、抱える方も大変です。腰を痛めるという介助者も多かったです。
また高齢者も脇をグッと押されて、痛い思いをしていました。
スライディングボードを使えば、そういった体への負担がなくなります。
本当にお尻をスッと滑らせれば車椅子へ移れるので、楽ちんな移動が可能になりました。
スライディングボードでお互いの負担を減らそう
福祉用具を活用することで、介助者も高齢者も各段に楽に生活することができるようになります。
人力でやるのはあたたかみがあって良いのですが、やはり腰への負担などが大きいですよね。
長く介護を続けるためには、活用できる用具を使ってできるだけ負担を少なくしたいものです。
スライディングボードを使えば、そうした介助者の負担が少なくなります。
また手伝ってもらう高齢者側も負担が少なくなり、双方winwinという結果になります。
少しでもストレスなく、快適に楽に介護が続けられるようスライディングボードを活用していきましょう。